古くから日本の文化に深く関わっている「甘酒」。
名前だけ見ると「甘いお酒なのかな?」と思ってしまいますが、
ノンアルコールもしくはアルコール1%未満なので、お酒ではありません。
この記事では、甘酒とはどのようなものか、名前の由来や歴史を含めてお伝えいたします。
▼甘酒とは
甘酒とは、
米麹などを使って作られる甘い飲み物のことです。
見た目は“どぶろく”のように白く濁っていて、甘粥とも呼ばれています。
甘酒には
米麹と酒粕の2つの種類あり、原料や成分などが異なります。
・米?甘酒→
米麹を発酵させて作る、アルコールを含まない甘酒のこと
・酒粕甘酒→酒粕を使用して作る、アルコール1%未満の甘酒のこと
■名前の由来について
なぜ「甘酒」と呼ばれるようになったのか、その由来には3つの仮説があります。
・甘酒を作る工程が日本酒と似ていたから「甘酒」と名前がついた
・昔、酒蔵の人などが夏に作っていた甘い飲み物を「甘酒」と呼んだ
・日本書紀にある「天甜酒(あまのたむざけ)」にかけて「甘酒」となった
■甘酒の歴史
甘酒の歴史は古く、古墳時代にさかのぼります。
当時の天甜酒が甘酒の起源と考えられていて、平安時代に入ってから、貴族などが夏に甘酒を好んで飲んでいたとされています。
その後、江戸時代に入ってから甘酒売りが登場し、庶民にも親しまれるようになりました。
▼まとめ
甘酒とは、日本の伝統的な甘味飲料の一種で、
米麹と酒粕の2つの種類あります。
甘酒という名前の由来については、甘酒を作る工程が日本酒と似ていたことや、昔の酒蔵の人が作っていたことなどが関係しています。
古くから日本人に愛され続けてきた甘酒は、日本の健康的な食文化に欠かせない食品の1つと言えるでしょう。